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氷を作るMake ice
アイス缶にエアパイプを入れて圧縮空気を送り、原料水を撹拌(かくはん)する。これにより、原料水の中に残った空気などの不純物は空気中に放出される。アイス缶の中の原料水は、ふたを除く5面に接している部分から内側に向かってゆっくりと凍っていく。結氷速度は、平均3mm/時である。自動製氷機の平均50mm/時よりも非常にゆっくりである。24時間~30時間経ったら、中央部分にまだ凍らずに残っている原料水を吸い取り、新たに原料水を注入する。こうすることで原料水中に残る不純物を除いていく。この吸い取り作業を数回繰り返し、中心部まで凍ってきたらエアパイプを抜いて、氷を完全に仕上げる。吸い取り作業の回数が多いほど、氷の純度は高まる。製氷にかける時間は、48時間以上である。